あおば薬局・コアラ薬局に勤務の先輩薬剤師が、これから薬剤師を目指す学生に向けたコメントです

先輩薬剤師の声

 

2023年度は新卒薬剤師2名の採用がありました。お二人とも薬学実習を群馬保健企画で経験しているということで、はじめてインタビュー形式での「先輩薬剤師の声」企画となりました。お二人が普段どんな業務を行っているのか、薬剤師を目指している薬学生へむけてのメッセージなども織り交ぜながらお話してくださいました。

 

 

前橋店宮田薬剤師 (以下、宮田)

渋川店村田薬剤師 (以下、村田)

インタビュアー (以下、司会・司会2)

 

 

 

■まずは自己紹介をお願いします。
宮田)4月からあおば薬局前橋店に勤務しています宮田菜々子と申します。趣味は野球観戦、いまの時期はフィギュアスケートもよく観ています。最近は業務にも慣れてきました。土日は業務の復習を兼ねて勉強もするように心がけています。
村田)4月からあおば薬局渋川店に勤務しています村田弥子と申します。趣味は…めだかを育てています!それから温泉に行ったりするのが好きです。まだ勉強しながらの業務になりますが頑張っています。

 

 

■お二人が配属となった店舗の紹介をお願いします。
宮田)前橋店は薬剤師13人事務6人、薬局としては職員数が多い店舗です。みなさんやさしくて個性豊かでいろいろな刺激を与えてくれる職場です。
   外来業務だけではなく訪問服薬指導にも力をいれているので薬の知識も幅広く身に着けることができます。
村田)渋川店は薬剤師9名事務5名です。みなさん優しくて家庭的な感じで丁寧に指導してくださいます。
   主に北毛病院からの処方箋を扱っており、毎日忙しく働かせていただいております。

 

 

 

 

■日常業務について
司会)前橋店は処方箋枚数が多くて大変そうな印象ですがいかがですか?
宮田)そうですね。入職して間もない頃は、(動線に関して)わからないことも多く、それだけでタイムラグになってしまうこともありました。
   いまは自分がどう動いたらスタッフのためにもなって患者さまのためにもなるかを日々考えながら動くようにしています。
   いろいろな方面に気を利かせつつ、常に動いているので一日が終わる時間には毎日達成感を感じています。

 

司会)前橋店は1日の処方箋枚数も多いですが、訪問業務もあるのでスタッフ一人ひとりがポジションの中で自発的に動いていくことが求められる職場ですね。
村田)忙しい時はどうしていますか?
宮田)周りをみて、投薬口が手薄だったら投薬口に応援に入ったり、監査のポジションでも内容によっては監査したものをそのまま投薬したりしています。
   処方箋を持った患者様がカウンター前で困った素振りをいているのをお見掛けした時は、すぐにお声掛けするようにしています。
司会2)宮田さんはよく周りがみられるので、一人で二人分くらい働いてくださっていますね。ほんとうに助かります。
宮田)すぐに対応が難しい時もありますが、お声かけしてご要望をお伺いするだけでも安心されると思います。
司会2)渋川店でも薬剤師の方がまず対応してくださる「フロント」ポジションを設置していると伺いましたが、いかがですか?
村田)「コンシェルジュ」というポジションを設置しています。薬剤師が処方箋受付機の前に立って、受付のご案内をしたり、お薬手帳の有無を確認したりしています。当日いつもと変わったことがなかったか(処方変更や残薬確認など)を事前に聞き取って、入力・調剤・監査とお薬のお渡しまでをスムーズに進むようにしています。

 

 

 

 

■スキルアップのためのツール
司会)せっかくの機会ですのでそれぞれ、聞いてみたいことなどありますか?
宮田)はい。普段、勉強するとき知識のアップデートをするためのツールはどんなものを使っていますか?いまはいろいろなアプリがでているかと思いますが、クイズ形式のアプリとか。あとはSNSでまとめて情報を発信して下さっている薬剤師さんのアカウントなどがあるとおもうのですが、普段はどういうテキストを使って勉強しているのか気になります。
村田)私は、通信添削講座をやりながら、分からないところは大学の時に使用していた薬ゼミのテキストを開いたり、まとめのサイトを見たりしながら勉強しています。仕事の日は疲れてしまってできないので、土日にまとめてすることが多いです。
宮田さんはどうですか?
宮田)私も通信添削講座を利用しています。それと、 SNSで細かくまとめてくださっている方のアカウントを参考にその内容の根拠を自分でも調べたうえで、それを患者様に伝えるとしたらどう話せばいいかというのを考えながら復習しています。家族と同居しているので家族にこういう伝え方で伝わるかを聞きながら復習しています。あとは大学時代の友人がいろいろなフィールドで活躍しているので、その立場の目線でアドバイスや意見をもらうなど、周りを巻き込んで話しながら知識のアップデートをしています。
司会2)お二人とも業務時間が終わった後もがんばっていますね。さすがです。

 

 

 

 

■薬学実習での経験との違いは?
司会)お二人とも薬学実務実習で経験した店舗に配属になったかと思いますが、その時に感じたことと薬剤師として配属になったところで印象が違うことはありましたか?
宮田)私はコロナ禍の実習でしたので、当時ほとんど訪問の実習ができなかったのですが、実際業務にあたることでこれが訪問服薬指導なのか、と実感しました。それから、監査業務は薬剤師の資格を持っていないと出来ない事なので、初めての監査から現在までも緊張感を持ちながら仕事をしています。
村田)私も監査業務は実習では先輩の監査の様子をそばで見させていただくことが中心でした。薬剤師として、実際に監査業務をすることになったときは簡単な処方でも何度も何度も見直していました。すごくドキドキしながら行ったことが強く印象に残っています。

 

 

 

 

 

■これまでに印象に残る出来事はありましたか?
司会)この間で印象に残るエピソードがあったら教えて下さい。
宮田)何回か連続して服薬指導をさせていただいた患者様に顔を覚えていただいていたことがとてもうれしかったですね。「こんなことはじめて薬剤師さんに言った」「薬剤師さんがここまで聞いてくれてうれしかった」という感謝の気持ちを言って下さる方が多いのが印象に残っています。それから、年が近いというのもありますが、U期V期と薬学実習生と関わっていく中で実習生の方から「宮田さんに出会えたことがいちばんうれしかった」と言ってもらえたことが印象に残っています。年齢が近く聞きやすいポジションなのかなと思うと、実習生の良き相談役になれるかなと思うので今後も実習生との交流はしていきたいなと思いました。

 

 

村田)フードパントリーに参加させていただいたことが思い出に残っています。患者様とは普段、お薬のお話をするだけで、日頃の生活実態のお話しをする機会がありません。フードパントリーでは、同じ目線に立って地域の利用者様と会話をしたり、生活の困りごとをお聞きすることが出来ました。私が参加した時は、20代の方やお子様連れのご家族、高齢者の方など幅広くおいでになっていたので、年齢が偏って困っているというより色々な世代で困っている方がいらっしゃるなということを感じました。大変貴重な体験となりました。

 

 

 

 

 

 

■入職から10か月を振返って…
司会1)この10カ月を振り返ってどんな10カ月でしたか?
宮田)あっという間でした。2023年が終わる時も感じましたが、本当にあっという間でした。毎日勉強することだらけでした。時には頂いたご指摘がくやしくて帰り道に涙する日もありました。ですが、次の日には改善するぞという強い気持ちをもって翌朝を迎えるということを続けてきたら、自分が強くなったとポジティブに捉えるようにしていました。
村田)私も新しい環境に慣れるのに精一杯であっという間の10カ月でした。毎日勉強させていただいていることが多いので充実した毎日でした。

 

 

 

 

 

 

■先輩薬剤師の一言
司会)いま学んでいる薬学生のみなさんにむけて一言ずつお願いします。

 

宮田)実習で学んだことは、薬局薬剤師じゃなくても病院薬剤師でも様々な職種でも役立つことが多いので11週間と限られた中でも学べるところは学びつくして指導薬剤師の方に納得いくまで質問したほうがいいと思います。わたしもたくさん実習期間中に薬剤師の方々に質問をして答えていただきました。それが国家試験や卒業試験でとても役立ったので、「聞くこと」を意識して実習してほしいと思います。
村田)わたしも実習に来させていただいた時の経験が、机で勉強しているときにも非常に役立ちました。設問を解く中でも実際に体験した情景と重ねることで知識として定着しやすかったと感じています。薬局や病院で体験できることは将来国家試験や就職した際にも役立つと思いました。がんばりましょう。

 

 

 

 

取材日 2024年1月31日

宮 栄佑 平成30年度卒

(あおば薬局渋川店勤務)







1.群馬保健企画を志望した理由は?

あおば薬局渋川店には大学の実務実習でお世話になりました。


2.入社して一番印象に残ったことは?

あおば薬局渋川店では慢性疾患の患者様の来局が中断している場合などに、治療を継続しているか電話で確認をとる取り組みを行っています。

治療中断の理由は何なのか?薬局で待っているだけでは解らない事が隠れている場合もあり。病気を生活から捉えるという考え方の大切さを感じています。


3.勤務していて大変だと感じることは?

学生から社会人へと変わり、生活スタイルも大きく変わりました。

仕事では覚えなければならない事も多く、ついていくのがやっとの事もありますが、先輩方の助けがあり成長できていると感じます。


4.薬剤師としてどのような時にやりがいを感じますか?

薬剤師は人の命を預かる職業ですので、簡単にできるものではないと考えています。

毎日少しずつでも技術と知識を向上させられる様に努力していかなければと考えています。

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