オーバードーズ 薬物過剰摂取
オーバードーズとは「薬物過剰摂取」のことで、事故ではなく市販薬による危険行為もあり、
市販薬の「オーバードーズ」が社会問題となりつつあります。
近年問題になっているのは、一般の患者自身が自らの判断で過量の薬を服用しようとするケースです。なかには、風邪薬や咳止め薬を一度に何十錠も飲む人もいるそうです。
覚醒剤や麻薬、大麻などに手を出してしまう動機は、「快感を得るため」ではなく、始まりのきっかけは、「欲求不満」です。やりたいことがうまくいかない、願いがかなわない、解決できないといった不満やプレッシャーや現実から逃げようとして、ドラッグへと誘われてしまいます。ドラッグで現実逃避している間は、一時的に忘れるものの、その物が存在しなくなると、また不快感が襲ってきますが、元々問題になっていたことは何も解決していないで残っているうえ、余計に絶望感がつのります。そして、その不快感や絶望感を無くそうとして、ふたたび薬物に手を出します。これを繰り返すことで、ドラッグ無しではいられない、「依存症」という負の連鎖へと繋がっていきます。
市販薬の中にも、覚醒剤や麻薬のような作用を生じる成分が含まれているものがあり、決められた用法・用量を守らなければ、死亡する場合や、使い続けることで依存症に陥り、薬なしでは生活できないという状態になってしまうこともあることを知っておくべきでしょう。
最近のオーバードーズ問題は、特に10代にまで広がりを見せていて、大人たちが十分守ってあげることが必要ではないでしょうか。
あおば薬局高崎店 薬剤師 羽鳥