能登支援に参加して

4月24日から26日にかけて能登の輪島診療所からの要請で能登震災支援に参加しました。この要請は全日本民医連に加盟している医療機関に全18クールで分けて行われ、私は最終の第18クールの参加となりました。
 支援に入った時点での能登の状況は、電気は通っているものの水道の復旧率は珠洲市の復旧率が30%程度でした。輪島市は復旧が済んでいる所も多く宿泊に使用した輪島診療所ではトイレは使えてもシャワーは使えない状況でした。
能登の避難者は、自宅に戻っている人もいましたが、崩壊している家が多く瓦礫の撤去も全く進んでいない状況だったため仮説住宅や一斉避難で他の市に避難している人が多くいました。

 

支援の内容は、1日目、2日目は輪島診療所の組合員さんや受診歴のある患者さんの家へ訪問を行い安否確認と必要な支援の確認でした。訪問先や周辺の家屋は倒壊している所も多く道路も隆起や陥没でひび割れがあり車は通れない道もありました。訪問先で会えない場合も周辺住民に話を聞ければ傾聴し診療所で情報共有をしました。2日目は以前のクールで水道が復旧していないため飲料水がない人がいると情報が出ていたのでその周辺地域へ飲料水を運ぶ支援をしました。目的だった利用者には会えませんでしたが周辺住民には会えたため話を伺ったところ、普段は避難をしているが自宅に戻る度に倉庫が傾いてきているとのことでした。重機は入れず日を追うごとに更に損壊が拡大します。

 

 この支援が終了した後も支援者のグループLINEには現地の写真や地元新聞の記事が投稿され続けています。珠洲市の水道の復旧や朝市の公費解体が始まるなど良い報告もありますが、市内の住宅や道路の復旧はまだ進んでいません。支援物資に関しても冬の災害のため夏物が持ち出せなかったため必要な物資は変わってきています。私が支援に入った時に輪島市はまだボランティアができることもほとんどなくボランティアも見られませんでした。現地に入ることは現状を知ることができる貴重な経験になりますが、能登への支援方法は色々あります。今後も微力ながら能登復興への協力をしていきたいと考えています。

 

  

 

  

 

撮影日 2024年4月24日

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